クルマを所有するには、購入資金だけがあれば良いわけではありません。その後の維持管理費についてもきちんと考えておかないと、後から苦しい思いをすることになりかねません。日常生活に欠かせないものの中で、購入後のランニングコストが最も多く発生するのがクルマといっても過言ではないでしょう。
一般的な維持管理費として考えられるものを列挙すると、自動車税や重量税などの各種税金、自賠責や任意保険などの保険料、車検やオイル交換、タイヤ交換、修理代などのメンテナンス費用、そしてガソリン代などです。これらの金額を大きく左右するのは車種です。基本的に大型になればなるほど高くなります。
たとえば、税金は裕福層から多く取るという一般原則はクルマにおいても同じです。裕福な人が乗るクルマ、イコール大型のクルマという単純な構図があり、エンジン排気量が大きく、重量が重いほど税金は高くなります。また、燃費の面でも、小型車に比べて悪くなることが多いので、ガソリン代が多く必要になります。さらにタイヤ交換なども、大きなサイズになるのでその分高くなるということも注意が必要です。このような事情から、中古で高級なクルマを安く手に入れても、維持管理費が高くて、結局手放すことになったという話もよく耳にします。