バイクの人気ダウンの主な理由
1980年代から1990年代はじめのブーム時には日本国内で年間300万台超を記録することがあったバイクの販売台数は、ブーム終焉後に急激に減少に向かい、近年は三十数万台で推移しています。
バイクの人気が落ちた要因として挙げられることが多いのが、
「四輪自動車より危険な乗り物であること」
です。
四輪自動車はエアバッグやシートベルトをはじめとして、外部から衝撃を受けたときに乗員を守るシステムが標準で装備されていますが、バイクは外部からの衝撃を身体に受ける可能性が高く、場所によっては後遺症から二度とバイクに乗ることが出来なくなりこともあります。
所得の減少も人気ダウンの理由としてしばしば挙げられます。日本で生活している人の所得は、一部の富裕層を除いて少しずつ減少をしています。
バイクは購入時だけでなく、所有時にも良好な状態を維持するために多額の費用を投じなければならず、所得の少ない人がバイクを持つのは家計を圧迫する要因になります。また、ブームだった当時よりバイク以上に魅力的なモノやサービスが多数登場し、日本人の趣味嗜好がより分散化している点や、暴走族の登場によってバイクに対してネガティブなイメージがつくようになった点など、バイクに対する見方が変化して関心が向かわなくなっていることも人気低迷が続いている要因といえます。